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>自殺防止
支援を求めない人たち(1)
子どもがいじめや学業不振などによって、うつ病になったらしい後で、つらさを親や教師
に言わずに、支援を親にさえ求めずに、自殺していくことがある。なぜ、親に言わないのだ
ろうかと不思議な思いがあるが、そういえば、支援を求めないのは、子どもばかりではない
。
大人でも、それはある。
若い人が、ひきこもり、支援を求めずに、一部は、うつ病、自殺、事件になる。
政治家、ビジネスマン、教師が、「これから死ぬ」と、配偶者に
も言わずに、一人で悩み、自殺している。死ぬほど苦しいのであれば、なぜ、配偶者に言わ
ないで自殺するのか。
介護疲れによる自殺がある。介護関係者や、地域の人に支援を求めれば、死なずにすむか
もしれない。支援を求めず、疲れて、うつ病になり、そのうちの幾人かが自殺したり、心中
する。
「自分の苦しみを周囲にもらさない人」「支援を求めない人」、これが共通なのであるが
、うつ病についての理解がないということだけではないのではないか。
私は、うつ病、パニック障害、対人恐怖などの方のカウンセリングを行なうのだが、こう
いう病気が、治らないと、うつ状態が深まって自殺することがあるので、自殺防止に大きな
関心を持っている。うつ病やパニック障害、対人恐怖などについて理解
があった場合でも、ある一類の人は、「自分の苦しみを周囲にもらさない人」「支援を求め
ない人」になるのではないか疑いがある。カウンセリングも3カ月くらいは必要なのだが、1回しか出ない。恥ずかしがりや。うつ病の教育をしても、支援を求め
ない人がいるだろう。
このような「自分の苦しみを周囲にもらさない」「支援を求めない」傾向は、子ども時代
に作られることが多いようだ。子ども時代に、周囲に支援を求めない人は、大人になっても、介
護され、介護する老齢期になって、自殺したいほどになっても支援を求めないのではないか
。それは、治せるのか。どうすれば治せるのか。それを分析して、そのような傾向を修正する方法を研究しないと
、自殺防止に限界があるのではないか。そんな疑問がある。